卒業研究の面白さとは,今まで行ってきた正しい回答がある勉強ではなく,誰も知らないことに対し自分なりにアプローチしていけることにあると考えている.しかし,自分なりのアプローチをすることができるということは好き勝手にやっていいということではなく,そのアプローチは今まで学んできたことの延長線上に無ければいけないため,これまで学習してきたであろう専門的な機械工学の知識が問われることになる.
しかし,では知識が無ければ卒業研究を進めることができないのかといえばそうでもない.知識が無いのならば研究をやりながら蓄えていけば良いだけの話であって,今知識があるかは重要な問題ではない.必要なのはわからないことに直面したときに「あれ?何でだろう」と思える好奇心と「ちょっと調べてみるか」という意欲と「これ調べたけれどわからないので教えてください」と言えるコミュニケーション力である.
卒業研究を通して,今後働いていく上で役に立つであろう能力を身に着けてほしいと思うと同時に,大学生活の集大成を楽しむためにも,一緒にがんばって行きたいと考えている.
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