ここでは、最近よく聞くITについて幾つか述べてみたいと思います。「クラウドコンピューティング」という用語をしばしば見聞きします。調べてみると、曖昧というかとても広い意味を持っているようで、つまりはネットワークにおいてクライアントが様々な処理をサーバあるいはネットを通じて受けられる技術のようです。

 

こうなるとほとんどがクラウドコンピューティングに当てはまる気がしますが、おそらく、従来クライアントで行なっていた処理を、Web技術を用いて軽減する技術に、クラウドという名詞を強調的に付加しているのではないかと思います。

 

たとえばウイルスソフトにおいても、クラウド化という言葉を耳にします。そもそもウイルスソフト自体、ネットワークを通じて作動するものでしょうから、もともとクラウドなのでしょうが、実際はクライアントでの処理軽減技術をクラウド化といっているようです。

 

また、最近「仮想化」という言葉も聞きます。これは比較的わかりやすい気がします。調べてみるとある程度広い意味で使われているようですが、具体的な例で言えば、あるOS上で他のOSを仮想的に実行する技術などがあります。これは一台のコンピュータで複数のOSが実行できるというものです。とても便利ですね。

 

このことは、ディスクのパーティションを分けて一方のOSを起動する「デュアルブート」という言葉を思い出させます。ただデュアルブートにおいては、OSを切り替えるにはリブートしなければなりませんから、短時間で頻繁に、二つのOSを使いたいときには不便ですが。

 

言葉の意味はともかく、どちらもすばらしいアプリケーションです。新しい技術は人をわくわくさせます。今度はどんな技術が生まれるのでしょうか。