プロジェクトの紹介

方針と目標

教育方針イメージ

 子供達の問題解決能力育成を掲げて、小中高ではICT(情報通信技術)教育が始まりました。文科省の方針ではICTやプログラミング教育を利用して、「新しい時代に必要な資質・能力の育成」を目指すことになっています。

 一方、それを任された現場の先生方は既に過重労働が社会問題化しています。我々にも何かお手伝いが出来るのではないかという思いからこのプロジェクトはスタートしました。「STEM教育研究プロジェクト」は埼玉工業大学が学内の共同研究推進のために設置している「学内共同研究プロジェクト」の一つです。

 「適材適所」という言葉があります。大学には変化の激しいICTや科学の分野で研究をしている教員が沢山在籍しています。もしもお役に立てることがあれば研究成果を教育にも生かしたいと考えている教員は沢山居ますが、そういう機会はなかなかありません。このプロジェクトは、埼玉県の学校教育で大学の研究者が力になれることがあるならば【是非力になりたい】という思いで発足しました。

 プロジェクトの現メンバーも含めて、退職後の人生を思い悩む方も多いでしょう。埼玉県在住の技術者・研究者の皆さん、退職後の人生で少しだけ子供達に力を貸してみませんか?我々は大学単体(点)ではなく多くのサポーター(点をつないだ面)で子供達の教育を支えたいと思っています。地元の子供達の教育を皆で明るく支えていきましょう。


教材・講座の例

目標イメージ

1.学校で実施されている授業に組み込まれる形で提供されるもの

・音楽の授業で「プログラムで音楽を作る」
・算数や理科の授業で「太陽系を校庭に作ることで単位の変換と割合について学ぶ」
・家庭科の授業で「温度センサー付きのマイコンを使って炊飯器の仕組みを学ぶ」
・学級活動で「声から感情を推測するプログラムを使いながら議論する」
・英語の授業で「翻訳機」を通して互いに英語だけで会話できるか?
・理科の授業で「天秤を使ってソートと呼ばれるアルゴリズムを学ぶ」
など、現場の先生方と相談しながら、より面白い教材を作っていきます。

2.課外授業として1コマ~数コマで提供されるもの

・スクラッチでプログラミングを学ぶ(4年生~)
・ビスケットでプログラミングを学ぶ(全学年)
・ロボットプログラミング(4年生~)
・Micro:Bit(IoTマイコンプログラミング)(4年生~)
・携帯ゲームを自作(IoTマイコンプログラミング)(4年生~)
など、催し毎にオンデマンドで対応していきます。

3.研究室と学校をつないでおこなう授業

・理科の授業で「みんなで考える課題」を出して、調べたり話し合ったりします。
    最後に研究室とビデオ回線をつないで、大学の研究者と一緒にみんなの答えを検証していきます。

・社会の授業で「自動運転社会の未来」を考えます。最後に自動運転の実証実験を見学します。