研究室案内

メンバー(アイウエオ順)

志摩 一成 (Kazunari Shima)
津田 求 (Motomu Tsuda)
松田 智裕 (Tomohiro Matsuda)*サイト作成者

最近の論文からピックアップ

Particle production with left-right neutrino oscillations
インフレーションが起こった直後は急激な膨張によって冷たい宇宙が残りますから、そこから再び宇宙を加熱する「再加熱(Reheating)」というプロセスが必要です。この「再加熱」には幾つかの段階があることが知られていて、そのなかでも「Preheating」と呼ばれる非摂動論的なプロセスにはバリオン数や暗黒物質の生成など、後の宇宙を構成する上で極めて重要な効果があるのではないかと考えられています。
この論文では、ニュートリノ振動による変換機構が、Preheating中にこれまで考えられてこなかった形で効いてきて、実際の宇宙を説明できるだけのバリオン数を生成出来ることを「Higgsインフレーション」というモデルで示しています。「Higgsインフレーション」は宇宙の初期揺らぎを説明するモデルとして現時点で最も有望なシナリオの一つです。

What we can learn from the spectral index of the tensor mode
インフレーションモデルの「予言」に使われているのは「揺らぎのスケール依存性」なのですが、このスケール依存性をずらす可能性があるのは何か、というところから研究が始まりました。結論を言うと非常に単純な自由場があるだけでもスケール依存性は容易にずれてしまう可能性があります。この任意性について論じたのが一つ前の論文
Ambiguity in running spectral index with an extra light field during inflation
です。ここで重要になるのは「何を観測すれば見分けがつくのか」ということです。我々は「インフレーション由来の原初重力波のスケール依存性」を知ることが出来ればこの任意性の改善に役立つことを指摘しています。ただし、このパラメーターを有為に測定するには現在の観測計画の精度では不十分であることが既に分かっています。

大学内での建物

26号館6階2663号室

(「下記アクセス」参照)


アクセス

基礎教育センター 物理研究室
〒369-0293 埼玉県深谷市普済寺1690 
TEL.048-585-2521(代表からの取り次ぎになります)


電車の場合

高崎線岡部駅を出て右へ。線路を陸橋で渡る時に建物が遠くに見えます。
畑の中で高い建物はありませんから、これを目指せば15分ほどで到着します。

自動車の場合

大学内の大きな駐車場へは裏手から入ることになります。駐車場は大学の入り口前にもあります。