機械工学科 機械工学専攻
中上 凱斗さん|群馬県・高崎東高等学校出身
工学とは何かが見えてきた。
作り手としての倫理観も学びこれからの自分も見えてきた。
作り手としての倫理観も学びこれからの自分も見えてきた。
工学の勉強といっても高校生の時はピンと来なかったなあ。理数系だったので工学部に行こうかぐらいで、何をするとか全然イメージがないままで入学したんですよ。それが3年になって実験の授業が始まってから変わりました。実験では、たとえば物体のひずみを求めたり、金属に負荷をかけて行き、どのくらい曲がるのかを測定するといったことをやります。金属の性質を理解することは工学の基本なんですね。授業で式を使って解くことはやっていたので、わかっている気でいたんですけど、実際に金属が曲がっていく様子を見て数字でそれを書き写していくと、まったく理解が違います。作ることの倫理観を学ぶ授業もあり、エンジニアという仕事がくっきり見えてきた感じがします。今は、実際にモノを作る技術や知識を学んでいくという手ごたえがある。研究室では、水素自動車の研究をしている関係もあり、自分も将来は自動車か次世代エネルギーに関わる仕事に就きたいと思っています。就活もそろそろ始まるので就職課に相談に行っていますが、親身になっていろんな就職先を紹介してもらえるので、心強いですね。自分の作った水素自動車を街中でみかける…そんな将来のために、頑張らなくては!
- 工学部
- 機械工学科
Mechanical Engineering Course
機械工学専攻
機械工学専攻
学びの特徴
未来の産業を支えるスペシャリストに
自動車、鉄道、船舶などの交通機械や、3Dプリンター、ドローン、スマートフォンなどの身のまわりにあるすべての機器は、それらを開発・製造する「ものづくり」の技術に支えられています。機械工学専攻では、その技術を基礎から学びます。機械工学は、縁の下の力持ちとなって人々の暮らしを快適にするとともに社会に貢献できるすばらしい学問。技術立国・日本の産業界をリードし、未来を支える人材を育成します。
学びのポイント
Point1
教育の柱は「ものづくり」。
基礎から応用まで段階的に学べる
機械工学の4大力学である材料力学、機械力学、流体力学、熱力学を基本に情報・制御、生産・設計システムなど、ものづくりに必要な幅広い基礎知識と応用力を身につける教育を行っています。「ものづくり教育」を柱としたカリキュラムによって、段階的かつバランスよく学ぶことができます。
Point2
実社会で求められる「ものづくり」
のあり方を理解できる
近年の工業技術や工業生産は、品質の高さや生産効率のよさに加え、機械を扱う安全性や快適性、地球環境保全、省エネ・省資源の課題などを念頭に置きながら開発することが求められています。工業技術に関する基礎から応用までの知識とスキルの修得に加え、実社会で活かせる創造力・理解力を育成します。
カリキュラム
基礎をしっかり積み重ね、高度な応用までを行う4年間
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||
専攻科目 | 機械工学を学ぶ 知の土台を じっくりと育む |
充実した実習や 実験を通じて 技術や技能を磨く |
将来の進路を 視野に入れながら 自ら考える習慣と スキルを向上 |
4年間の集大成となる 卒業研究に取り組む |
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機械工学専攻 専門科目 |
コンピュータ・プログラミング 機械工学概論 職業指導 I・II 工業力学及び演習 機械材料 航空宇宙工学概論 |
金属加工実習 機械工学実習 材料力学及び演習 I・II 熱力学及び演習 I・II 流体力学及び演習 I・II 機械工作法 情報工学 CAD基礎製図 機械設計法及び演習 機構学 計測工学 自動車工学概論 知能化工作機械 スマートエネルギー |
機械力学及び演習 I・II 工学実験 I・II 制御工学及び演習 I・II 設計製図 I・II 伝熱工学 シミュレーション基礎 精密加工学 メカトロニクス 内燃機関 電子工作実習 工学プロジェクト 空気力学 シミュレーション応用 塑性加工 流体機械 環境工学 工学倫理 工業法規 IoTデバイス スマートマニュファクチャリング ロボット工学 交通機械 |
卒業研究 I・II | |
理学系科目 | 基礎物理実験 物理学 I・II 物理学演習 I・II 化学 I・II |
地球科学 電磁気学 |
生物学 量子力学 |
- | |
数学系科目 | 基礎線形代数 基礎線形代数演習 応用線形代数 応用線形代数演習 微分学 微分学演習 積分学 積分学演習 |
微分方程式 データサイエンス 複素関数論 ベクトル解析 |
- | - | |
情報系科目 | - | 人工知能入門 ICT概論 |
ICTリテラシー | - | |
補習授業・資格対策 | 基礎数学演習 基礎物理演習 |
情報処理特講 | - | - | |
学部共通科目 | キャリア・デザイン科目 | キャリア・デザイン I キャリア・デザイン入門 異文化コミュニケーション(海外研修) TOEIC 初級 I・II |
キャリア・デザイン II TOEIC 中級 I・II |
キャリア・デザイン III インターンシップ I・II |
プレゼンテーション技法 |
外国語科目 | 英語 I・II 発展英語 I・II |
英語 III・IV 発展英語 III・IV |
- | - | |
一般教養科目 | 社会学 経済学 経営学 歴史 国際関係論 教育と社会 中国の言語と文化 ドイツの言語と文化 フランスの言語と文化 ボランティアの研究 仏教精神 I・II 体育実技 I・II |
日本国憲法 スポーツ文化論 心理学 哲学 |
思想と宗教 | 科学技術史 |
機械材料
材料組織の変化について学ぶ
機械材料の強さは原子の配列の乱れに著しく影響されます。その強化機構や材料の結晶構造や特性、熱処理によるその材料組織の変化などについて学びます。
機械工学実習
ものづくりに必要な技術の修得
工作機械等を使用したさまざまな加工法を題材に、五感で学ぶ実体験型の教育を展開し、ものづくりに必要な技術の修得や創造力を養います。
工学プロジェクト
エンジニアとしての能力を育む
各研究室独自にプログラムを組み、プロジェクト実行のための課題解決方法や計画立案などエンジニアとして必要な資質を身につけます。
学生のものづくり活動をバックアップ。
機械工学専攻では、生産現場で重要な創造性とチームワークの実践の場として、学生の活動を積極的に応援。技術力とチームワークで燃費の極限(過去には最高1リットルあたり3644.869kmを走行)を目指す「Honda エコ マイレッジ チャレンジ」や、フレームやサスペンションなどエンジン以外のすべてのパーツを設計・製作し作り上げたマシンの機動性能を競う「学生フォーミュラ日本大会」への参加をバックアップしています。
- 材料力学研究室[趙 希禄 教授]
計算力学によるシミュレーションと最適化技術を組合せて、強度剛性、振動噪音や衝突特性等問題の解析など、幅広いテーマを扱います。 - 材料強度学研究室[上月 陽一 教授]
加工プロセスで発生する材料の塑性変形。その原因となる転位のすべり運動に基づいた、材料の塑性変形の特性について調べます。 - 熱エネルギー工学研究室[髙坂 祐顕 教授]
近い未来の水素社会に貢献することができる技術の開発を目指し、次世代エネルギーである水素の有効利用に関する研究を進めています。 - 成形技術研究室[福島 祥夫 教授]
機械設計、CAD/CAE、金型(プラスチック射出成形、鋳造)及び品質工学等を用いた最適化設計に関する研究を展開します。 - 生産プロセス研究室[河田 直樹 教授]
切削加工などの生産プロセスに着目し、加工パラメータの最適化や、加工に関わる状態量のセンシングとパターン認識による状態監視の研究を展開します。 - メカトロニクス研究室[長井 力 教授]
ロボットや自動機械システムを、より使いやすく使用者にとって負担の少ないシステムとすることを目的として、人間-機械システムの研究を行っています。 - 破壊プロセス研究室[政木 清孝 教授]
材料の破壊にいたるプロセスに注目し、破壊を防ぐにはどうすればよいか、破壊の前兆を捉えるにはどうすればよいかについて研究しています。
- マイクロ・ナノ工学研究室[長谷 亜蘭 准教授]
材料の変形・破壊時に発生する弾性波(AE波)の検出による機械システムの認識・評価方法を踏まえ、機械で起こる様々な問題を解決します。 - 機械力学研究室[皆川 佳祐 准教授]
構造物の耐震性評価や、構造物に地震動を伝えない技術(免震)、構造物の揺れを抑制する技術(制振)などの研究を行っています。 - ロボットデザイン研究室[安藤 大樹 准教授]
制御機械システムにおける機構系と制御系を統合的に設計し、従来の設計手法の限界をブレイクスルーする設計技術の確立を目指します。 - 燃焼推進工学研究室[福地 亜宝郎 准教授]
燃料(推進薬/金属燃料)の異相間燃焼現象、燃焼方式、推進方式の研究を行っています。 - 制御工学研究室[萩原 隆明 准教授]
機械の性能向上など産業技術の発展に貢献する新しい制御の理論や技術の研究、実システムへの応用に関する研究に取り組んでいます。 - 知能機械システム研究室[五味 伸之 講師]
生産現場での生産効率の高め方において、知能機械を用いた自動化の研究を行います。さらにIoTを利用した自動評価、自動生産にも取り組みます。 - 機能性流体工学研究室[岡田 和也 講師]
流体工学、環境工学、医用工学などのさまざまな工学分野への応用が期待されている磁性粒子分散系を取り扱います。
研究室をのぞいてみよう
燃焼推進工学研究室
ロケットを通じて機械工学を学び、実社会に役立つ技術者となる。
ロケットを通じて機械工学を学び、実社会に役立つ技術者となる。
福地 亜宝郎 准教授
専門分野|燃焼工学、推進工学
人工衛星や宇宙飛行士などを運ぶロケットの重要な機関がロケットエンジンであり、その燃料です。当研究室ではロケット燃料の研究を中心にロケットに必要な工学の知識を幅広く教えています。こうした知識はロケットのみならずあらゆる機械工学に必須であり、実社会でも必要とされます。ものづくりに興味がある人はぜひ私たちと一緒に宇宙ビジネスの一翼を担う研究に携わってみませんか?
研究室をWEBでcheck!
≫ 燃焼推進工学研究室[福地 亜宝郎 准教授]
先生の研究をもっと見てみよう
≫ 燃焼推進工学研究室(Youtube)
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目指せる資格
- ITパスポート※
- CGクリエイター検定※
- 電気通信設備工事担任者
- 電気通信主任技術者
- CAD利用技術者試験※
- 情報検定(J検)
- ボイラー技士
- ガス溶接技能者
- 公務員※
- TOEIC®※
就職先業種別割合
※過去3年間の実績
主な就職先
- 日産自動車(株)
- スズキ(株)
- 古河機械金属(株)
- (株)東芝
- 富士電機(株)
- 古河電気工業(株)
- 日本製紙(株)
- 山崎製パン(株)
- (株)資生堂
- 東日本旅客鉄道(株)
- 東海旅客鉄道(株)
- 東急電鉄(株)
- 小田急電鉄(株)
- 東京電力ホールディングス(株)
- 五洋建設(株) ほか