生命環境化学科 応用化学専攻
中島 美咲さん|北海道・札幌東商業高等学校出身
生化学反応は面白い。
「なぜこうなるのか」を考えながら実験する日々。
いつか酵母の研究者になるために。
「なぜこうなるのか」を考えながら実験する日々。
いつか酵母の研究者になるために。
座学は生物学の勉強が主で、たとえば細胞生物学では体内で何が起こっているか、どういう機構で生化学反応が進んでいるかを勉強しています。座学は何とかついて行けるんですが、難しいのが実験です。今受けている化学基礎実験では、教科書に載っていない実験をするんです。たとえば刑事ドラマでは血痕を光らせるルミノール反応が出てきます。あのルミノール試薬を合成する実験をしたりします。ルミノールを鉄などいろいろなものと反応させるんですが、反応させる物質によって光り方が変わるんですね。光る長さが違ったり、瞬間的に光って終わったり面白いんですが、なぜを考えなきゃいけないのが難しいんです。なぜ光り方が変わるのかは教科書にないので自分で考えなきゃいけません。こういう化学反応の過程があるからこうなるという考察をレポートにまとめるのが大変です。来年から専門課程ですが、酵母を研究している研究室があるのでそこに行きたいなと思っています。バイオと化学の中間、化学式で考えながらバイオを扱う研究がやりたいんです。だって将来は、酵母の研究者になりたいから。そのためには難しくても、目の前の「なぜ」と真剣に向きあわなくちゃって思うんです。
- 工学部
- 生命環境化学科
Applied Chemistry Course
応用化学専攻
応用化学専攻
学びの特徴
人と環境の調和を「化学」で実現
社会の持続可能な発展や人々の快適な暮らしの実現に欠かせないのが地球環境と調和した新素材や新材料の開発です。
実社会との結びつきが深い応用化学専攻では、先端材料や食品、医薬品、エネルギー、環境、農林水産といった産業界を「化学」の力で支えられる専門性の高い技術者や研究者を育成します。
実社会との結びつきが深い応用化学専攻では、先端材料や食品、医薬品、エネルギー、環境、農林水産といった産業界を「化学」の力で支えられる専門性の高い技術者や研究者を育成します。
学びのポイント
Point1
体系的なカリキュラムで
化学技術に関する知識を修得
人々の身のまわりにある製品は、品質向上や新製品の開発を要求されるなかで生まれています。新しい技術を生み出し、新製品を開発できる技術者を養成するために、有機化学に無機化学、物理化学、分析化学、材料化学など、高度な専門知識と最新技術を体系的なカリキュラムと多彩な実験・実習を通じて系統的に学びます。
Point2
実社会の課題に挑戦できる
専門知識と思考力を修得できる
化学の基礎から専門までの知識と技術の修得はもちろん、新たな問題を発見し自らその課題を検証できる豊かな想像力とさまざまな領域に応用できる柔軟な思考力や対応力、倫理観を身につけたエンジニアの育成を目指しています。さまざまな分野を横断的に研究した卒業生は、幅広い分野で活躍しています。
カリキュラム
基礎から高度な応用まで、化学を究める4年間
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 | ||
専攻科目 | 少人数編成クラスで 化学を基礎から学び 着実に成長 |
化学をベースとした 科学技術の専門知識や 技術を知る |
実社会を 視野に入れながら より高度で 専門的な知識を修得 |
自分の専門領域を 見つけて 卒業研究で深める |
|
共通科目 | 生命環境化学特論 コンピュータ・プログラミング |
生命環境化学基礎実験 I・II 生態環境科学 分析化学 |
生命環境化学専門実験 I・II 生命環境化学ゼミ 機器分析 安全工学 生命環境化学特別演習 |
卒業研究 I・II | |
応用化学系 | - | 有機化学 I・II 物理化学 I・II 無機化学 I・II 化学工学 |
有機化学 III 物理化学 III 無機化学 III 電気化学 コンピュータ化学 無機材料化学 有機材料化学 高分子化学 |
- | |
バイオ・環境化学系 | - | 生化学 I・II 細胞生物学 食品科学 免疫学 環境計測 I・II |
生化学 III タンパク質科学 バイオテクノロジー 生体機能学 神経生物学 微生物・ウイルス学 植物生理学 環境計量 I・II 環境化学 資源エネルギー化学 環境関係法規 環境分析 |
- | |
理学系科目 | 基礎化学実験 基礎化学 展開化学 基礎物理実験 生物学実験 基礎科学計算 生活の科学 生命の科学 環境の科学 基礎生物学 生物学 物理学 I・II 地学 地学実験 |
地球科学 | - | - | |
数学系科目 | 基礎数学 線形代数 微分学 積分学 確率統計学 |
微分方程式 | - | - | |
情報系科目 | - | 人工知能入門 ICT概論 |
ICTリテラシー | - | |
学部共通科目 | キャリア・デザイン科目 | キャリア・デザイン I・II 異文化コミュニケーション(海外研修) TOEIC初級I・II |
情報処理 TOEIC 中級 I・II |
キャリア・デザイン III インターンシップ |
キャリア・デザイン IV |
外国語科目 | 英語 I・II 発展英語 I・II |
英語 III・IV 発展英語 III・IV |
- | - | |
一般教養科目 | 社会学 経営学 歴史 国際関係論 教育と社会 中国の言語と文化 ドイツの言語と文化 フランスの言語と文化 ボランティアの研究 仏教精神 I・II 体育実技 I・II |
心理学 日本国憲法 スポーツ文化論 哲学 経済学 思想と宗教 |
- | - |
基礎化学実験
実際に検証して理解につなげる
高校の教科書に載っているような化学反応は、実際にはできるのか? 自ら手を動かし、実験を通して化学を理解していきます。
生命環境化学基礎実験 I・II
化学の花形「合成化学」
化学の花形ともいえる「合成化学」。実験を通して理解を深めていきます。いつかあなたの手で役立つ合成物が生み出されるかも!?
無機材料化学
素材・材料の性質を理解する
身のまわりにある金属やセラミック・半導体といった無機材料の性質を知り、原理から利用法についてまで学びます。
化学実験のプログラムを1年生から導入。
さまざまな実験を体験し技術を修得します。
さまざまな実験を体験し技術を修得します。
1年次から体験できる化学実験。わくわくドキドキしながら化学実験に取り組んでいるうちに、実験技術と知識が自然と身につきます。
化学はあらゆる産業の基盤。化学の力でSDGsの達成を目指しています。
化学はあらゆる産業の基盤。化学の力でSDGsの達成を目指しています。
- 細胞分子生理学研究室[熊澤 隆 教授]
舌上の味蕾が味を感じる仕組みや、味覚器以外に存在する味覚受容体の役割など、味覚に関するテーマを軸に生体の仕組みを探っています。 - 合成化学研究室[岩崎 政和 教授]
有機化合物の生産に欠かせない金属触媒について、様々な材料と条件下での実験を繰り返し、新たな可能性の探求を行っています。 - 生体分子デバイス研究室[長谷部 靖 教授]
バイオ分子の優れた物質識別能力や触媒能力を応用したバイオセンサやバイオ電池の開発に関して研究しています。 - 遺伝子工学研究室[石川 正英 教授]
遺伝子の塩基配列、特にタンパク質合成の開始の合図となる開始コドン周辺の塩基配列に注目して研究を進めています。 - 環境浄化研究室[有谷 博文 教授]
「環境浄化」「エネルギー低負荷」という問題を、ユニークな触媒やプラズマ応用プロセスなどで解決へと導く研究開発を進めています。 - 環境計測化学研究室[松浦 宏昭 教授]
新規炭素触媒の創製や非金属炭素触媒を電極に適用した水素-酸素燃料電池など、実社会への還元を強く志向した研究開発を進めています。
- 光材料化学研究室[木下 基 教授]
新しい光機能材料の創製を目指して、分子集合体の設計、材料特性解析およびデバイス作製と評価と一貫した研究を展開しています。 - 微生物応用研究室[秦田 勇二 教授]
先端バイオテクノロジーを用いて、自然界から有用微生物を探索し、そこから機能性物質や有用酵素などを発見する研究を進めています。 - 環境物質化学研究室[本郷 照久 教授]
資源の枯渇や環境汚染問題に着目し、材料化学をベースとしたアプローチによる問題解決を目指しています。 - 物質化学研究室[田中 睦生 教授]
世の中になかった物質を創製できる唯一の学問である化学。物質の本質を分子・原子レベルで理解し、展開して材料とする研究を行います。 - 植物ゲノム工学研究室[秋田 祐介 准教授]
植物の重要形質に関わる機構解明、「色」「形」「香り」などに関する分子機構や、有用成分の生合成経路の解明を目指しています。 - マイクロ・ナノ化学研究室[丹羽 修 教授](併任)
炭素薄膜材料、ナノカーボン材料、金属ナノ粒子などのナノ材料と印刷技術やプラズマ処理技術を融合させることにより、化学センサや分析デバイス、有機分子を燃料とした電極触媒の研究開発を進めています。
研究室をのぞいてみよう
環境物質化学研究室
未来を守れ!持続可能な社会の実現のために学ぶ最先端の科学技術。
未来を守れ!持続可能な社会の実現のために学ぶ最先端の科学技術。
本郷 照久教授
専門分野|環境工学、材料化学、生物資源化学、リサイクル化学
今、一番話題の環境技術を全般的に扱っています。二酸化炭素の回収貯留技術や再生可能エネルギーの開発、廃棄物の再資源化など持続可能な社会の実現に不可欠な技術研究を行っています。机上の空論にならないように座学だけではわからない化学の面白さを知ってもらおうと、1年生から3年生まで化学やバイオの実験を数多く行っています。最先端の研究に触れながら、有意義な4年間を過ごしてください。
研究室をWEBでcheck!
≫ 環境物質化学研究室[本郷 照久 教授]
先生の研究をもっと見てみよう
≫ 環境物質化学研究室(Youtube)
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目指せる資格
- ITパスポート※
- 衛生管理者
- 環境計量士※
- 危険物取扱者(甲種)
- 公害防止管理者※
- 作業環境測定士
- 浄化槽管理士
- 毒物劇物取扱責任者
- 公務員※
- TOEIC®※
就職先業種別割合
※過去3年間の実績
主な就職先
- ユニ・チャーム(株)
- (株)資生堂
- マルハニチロ(株)
- 大成ラミック(株)
- 日本電技(株)
- 山洋電気(株)
- 前澤化成工業(株)
- (株)すかいらーくホールディングス
- (株)フルヤ金属
- 富士ソフト(株)
- ニッコー(株)
- (株)吉野工業所
- セントラル警備保障(株)
- 常木鍍金工業(株)
- 岩手県教育委員会 ほか